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BLOG 社員ブログ

有人惑星間航行の話2015/10/20

Category:A-oneDiary

今さらながら映画『インター・ステラー』を観ました。
言わずもがなのSF超大作、2014年ノーラン監督のやつです。

でも、ほんと今さらなんですが、『インター・ステラー』、素晴らしいですよね。

ひとことで言うと「宇宙に行った気になる感」が半端ない!
いや、「行った気になる」なんて甘いもんじゃなく、
「自分は宇宙に行ったことがある」と脳みそが誤認するレベルかもしれません。
ついつい途中から「宇宙船に同乗したスタッフが撮ってきたドキュメント映像かな?」と錯覚してしまうような、
およそありえないくらい遠く遠すぎる銀河の、圧倒的なリアリティ。

それも納得、調べてみるとなにやらブラックホールとかその辺りの研究の権威、
理論物理学者キップ・ソーンなる人がコンサルで入ってるんですって。
で、作中で描かれるブラックホールとかその辺の描写は全部科学的根拠に基づいたものなんだとか。
それでも物理に詳しい人から言わせると、「こんなんないやろ!」という突込みどころが
たくさんあるらしいんですが、これはあくまでエンターテイメント。
物理オタクを黙らせる「リアル」ではなく、素晴らしい体験を提供するための「リアリティ」があればいいんです。

『インター・ステラー』の当時の広報をみると、
「時空を越えた親子愛!」とか「宇宙を越えた父娘の約束!」とか、
ベイマックスよろしくなヒューマンドラマ押しが目につきますが、
これは間口を広げるための演出のひとつに過ぎず、この映画の本質ではありません。
この映画は

「宇宙旅行実現の日まで間に合いそうにない人!ごめん、これで勘弁しといて!」

という映画なんだと思いました。
多分間に合いそうにない僕は、これで勘弁しときます。
CRのKでした。